2012年09月26日

他科受診

他科受診



自分が勤めているのは、単科の精神科。


そんな精神科で働いていると、一つネックになることがある。


このように単科の精神科では、高齢の患者さんを多く抱えて


いる病院は珍しくない。そうなると当然、精神疾患以外にも


いろんな合併症も問題になってくる。


誤嚥からくる肺炎(精神薬服用による副作用の口渇や高齢からくる嚥下障害。


などの為うまく食物が飲み込めず誤嚥したりする。他のも多々原因はある。)


一般でも少なくない糖尿病。


腸閉塞(イレウス)これも精神薬服用による副作用の腸の蠕動運動の低下。


薬物中毒の一種、悪性症候群。


その他、高齢者の社会資源への転院の問題など、


精神科患者さん合併症のリスクは極めて高い状態にあります。


それで、いざこのような形で状態が悪くなったらどうするか?


当然、他科(専門病院なり総合病院、あるいは老人施設や老人病院)への


受診や転院(入院)となるわけですが、それが問題なんです。




はっきり言って、他科と書いた病院の受け入れが極めて悪い現実があります。











Posted by 510 at 12:12
Comments(2)
この記事へのコメント
この怒りの文章を読みながら胸を痛めました。
なぜなら私も苦手意識があるからです。
貴方のご意見ごもっともです。


私見ですが、一般病院のスタッフの視点から意見を述べてみます。
まず、精神科看護に対する知識や看護経験がない、どのような対応が、その個々の症状や、その患者個々の性格や対応の仕方で関わりが図れるか不安なので、そういった気持ちがリスク回避行動からひどい態度になったのかもしれません。それは医療者としては恥ずかしい行動です。
でもあえて言うなら、人はリスク回避したがる生き物ですから、そこは理解しなくてはいけないと思います。

では、一般病院でも精神科患者の看護をするには、どうすれば、受け入れてかかわってもらえるのでしょうか。それには精神専門知識でアドバイスを行い、何か問題が発生した時、アドバイスや対応をしてくれるスタッフがいることが条件です。急性期の病院では、早期治療を目指して常に治療が優先され、患者の入退院も激しい中、患者トラブルが発生すると、リスクが増大します。急性期でもマンパワーの中で医師も看護師は働いています。現在の看護体制上厳しい職場現実が、一般病院にもあります。

連携する病院へ精神看護看護の勉強会、研修会などの顔が見える連携を図れるような働きかけを行ってみてください。継続看護では、顔が見える連携があって初めて、難しい患者を受け入れる協力体制が出来るのですから。
同じ医療者、看護師はお互いが学びあうべきだと私は思っています。
一度お互いの病院のトップである看護部同志で繋がることです。
しっかりした意見をお持ちですので交渉を頑張ってみてください。
応援しています。
Posted by 雫 at 2012年11月05日 20:27
>雫さんへ

コメントありがとうございます。

この問題はいろんな他の精神科の病院の方に聞いてみていますが、
どこも同じような感じを受けています。
それはとても残念なことです。
まだ、系列の病院に内科等があれば少しは違うんでしょうが、
自分達の病院のところは、どこも同じ問題を抱えている様子です。
この記事を書いた時は、自分も少し感情的になっていたように
思いますが、それぐらいでないと、おもしろくもなく、
また憤りも伝えられなかったんじゃないかと今となっては
感じています。
もうこれはもっともっと上の人たちのレベルで話しをしてもらわなくてはならない話なんでしょうね。
自分達も辛いです。
Posted by 510510 at 2012年11月07日 01:13
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